職種と社員

取締役(担当:技術研修センター・システム本部)

若手社員の成長を肌で感じ
育成システムが機能していると実感

T.Uさん

2001年入社/情報工学専攻

現在の仕事内容を教えてください。

まず、経営者としてJPRSという会社の将来を考え、そのために会社がどんな活動をしていくべきか、ということを考えています。システム本部担当の取締役としては、JPRSのサービスシステムの構築・運用や、DNSサーバーのグローバル展開など、24時間365日稼働し続けることが求められるシステムインフラを統括しています。また、技術研修センター担当の取締役という点では、技術職として採用した若手社員の育成や、インターンシップ、寄附講座、出張授業などの教育活動も行っています。社外の役職としては、JPNIC常務理事、経済同友会幹事、他組織の委員会やWGのメンバーなども務めています。

エンジニアを育てる立場として、心がけている点や積極的に行っていることはありますか?

エンジニアを志す若い社員が、自分のやりたいことや学びたい領域を明確に持っていることはモチベーション面からもとても良いことです。その上で「それぞれが大きな可能性を持っていること」を心に留めておくように指導しています。何かひとつの領域を頑張っているときでも、その他の領域への興味・関心も常に持っていてほしいです。「〇〇しかできないエンジニア」ではなく、「なんだって頑張れる社会人」でいてください。10年後の自分は今からは想像もつかないようなところで輝いているかもしれない、ということを自分のキャリアも事例にしながらよく話します。

仕事の中でやりがいを感じた瞬間や
印象に残っているエピソードは?

技術研修センターでは、新入社員を研修生として迎え入れ、最長9か月のプログラムでエンジニアの卵を育成しますが、最初の「わからない・できない」という不安な表情が、少しずつ「わかる・できる」という自信を感じられる表情になっていくのが嬉しいです。特に「教えてわかる」という以上に、研修生同士で疑問点を議論して何かを達成した瞬間は、見守っているこちらも思わずガッツポーズしそうになります。(笑)
技術研修センターを卒業すると技術系部門に配属されますが、1年先輩の若手社員が、後輩が配属されたことでこれまでとは違う「先輩」としての成長を急激に始めます。サービスシステムを運用する部門としては、24時間365日安定稼働を実現するために、機器の故障や外的要因で発生するネットワーク断などのトラブルに素早く適切に対応することで大事に至らないよう努めていますが、実際にトラブルが発生した時、配属当初は「言われて動く」だったのが、「自分から考えて動く」になり、「リーダーとなってチームを動かす」となっていく様子を見て、若手社員の成長を頼もしく感じるとともに、研修+実務経験の育成システムが機能していると実感します。

JPRSについて、また学生へ一言お願いします。

JPRSの企業理念は「ネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献する」ことです。新しい技術・サービスで進化し続けるインターネット社会の基盤を支えるということは、JPRSが提供するサービスも、JPRSという会社も、常に進化を続ける必要があります。サービスの安定提供は、今やっていることを続けることではありません。増加し続ける性能要求、多様化するセキュリティリスク、新技術の導入、運用の改善、これらに継続的に取り組まなければなりません。また、ネットワーク基盤に求められるものは、インターネットの進化と共に多様化しています。今提供しているサービスだけでなく、新しい価値を社会に提供する努力を続けていくことも必要です。JPRSはいわゆる大企業ではありませんが、一人ひとりが力を発揮して成果を出し、社員も会社も成長し、社会に貢献していく会社です。企業理念に共感してJPRSの一員となって一緒に頑張れる人を待っています。
エンジニア希望は未経験でも技術研修センターでしっかりと育成しますよ(笑)

ある1日のスケジュール

09:00
外部組織リモート会議
10:00
システム部会議
12:00
昼食(会社近辺は美味しいお店が多いです)
13:00
技術研修センター 研修生との週定例
14:00
システム本部 マネージャー会議
15:00
経営会議
19:30
大学での講義

私のキャリアステップ

1~2年目
JPNIC入社。システム開発に従事。
3年目
JPRSに転籍。新サービスの立ち上げを担う。
4年目
サービス企画部門のリーダーとしてサービス改善を進める。
6年目~
サービス企画部門の部長となる。以降、広報宣伝部門、総務部門、渉外部門、経営企画部門の部長として業務に従事。
19年目
企画本部の本部長となる。経営企画・渉外・広報宣伝の3部門を統括。
22年目~
取締役に就任。以降、技術研修センター、システム本部を担当。

プライベートについて

子供が小さな頃に好奇心が育てばと考えて色々なところに連れ出していたのが、そのまま自分の行動として根付いてしまいました。当の子供は大学生になって親とどこかに行くということも減りましたが、私一人でも、車、鉄道、徒歩と手段を問わず、週末は必ずどこかに出かけています。行った先々で様々な気付きが得られ、なんだろうと疑問に思ったことはすぐに調べられる時代なので、知識の引き出しが増えて楽しいですね。